マネーフォワード導入にIT導入補助金を活用する手順は?
マネーフォワード導入にIT導入補助金を活用する手順は以下の3つのステップに分けられます。
- IT導入補助金を利用できるマネーフォワードを探す
- マネーフォワードを導入できる申請枠を決める
- IT導入支援事業者に依頼して申請
ステップ1:IT導入補助金を利用できるマネーフォワードを探す
まず補助対象となるマネーフォワードを探します。
補助金を利用できるマネーフォワードは、事前にIT導入支援事業者が事務局に登録したもののみです。IT導入支援事業者は、IT導入補助金の公式サイトの「ITツール・IT導入支援事業者検索」からツール名や条件を指定して検索します。
たとえば、「ITツール・IT導入支援事業者検索」の検索窓に「マネーフォワードクラウド会計」と入力すると、その商品を扱っている事業者一覧が表示されます。このようにIT導入補助金の申請前には、マネーフォワードを扱うIT導入支援事業者を検索して問い合わせましょう。
IT導入支援事業者とは?
IT導入支援事業者は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に、補助金の申請手続きやサポートを行う企業や団体のことです。これらの事業者は、IT導入補助金事務局に登録されており、補助対象となるITツール(ソフトウェアやクラウドサービスなど)を提供しています。
具体的な役割
- ITツールの選定と提供:申請者が利用するITツールを提供し、補助金の対象となるツールの導入支援を行います。
- 申請サポート:申請者がIT導入補助金を申請する際の書類作成や手続きを支援します。
- 交付申請や報告書の作成サポート:交付決定後の手続きや事業完了後の報告書作成のサポートも行います。
本補助金では必ずIT導入支援事業者を通じて補助金を申請します。
出典:IT導入補助金
※下段が「ITベンダー・サービス事業者」がIT導入支援事業者です。
補助対象となるマネーフォワードの種類
IT導入補助金で利用できるマネーフォワードは、経理や人事労務、法務などさまざまな機能があります。補助対象であるか否かは、IT導入補助金の公式サイト「ITツール・IT導入支援事業者検索」で検索して判断します。
これらの導入により、クラウドシリーズ間のデータ連携によってバックオフィス業務の効率化を図ることができます。
【人事労務】
- マネーフォワード クラウド給与
- マネーフォワード クラウド勤怠
- マネーフォワード クラウド年末調整
- マネーフォワード クラウド人事管理
- マネーフォワード クラウド社会保険
- マネーフォワード クラウドマイナンバー 等
【経理・確定申告】
- マネーフォワード クラウド会計
- マネーフォワード クラウド請求書
- マネーフォワード クラウド経費
- マネーフォワード クラウド確定申告
- マネーフォワード クラウド債務管理
- マネーフォワード クラウド債務支払い
- マネーフォワード クラウドインボイス 等
【その他】
- STREAMED
- Manageboard
- マネーフォワード クラウド契約 等
参考:マネーフォワード公式サイト
ステップ2:マネーフォワードを導入できる申請枠を決める
IT導入補助金の目的に応じた5つの類型から補助金を申請することができます。マネーフォワードでは「通常枠」と「インボイス枠(インボイス対応類型)」の2つの枠に対応しています。
通常枠:導入費用の1/2が補助される
「通常枠」は、自社の課題にあったITツールを導入し、業務効率化・売上アップをサポートする枠です。
補助対象 | 機能要件 | 補助率 | 補助額 |
クラウド利用料(最大2年分) ソフトウエア費 導入関連費 | 1プロセス以上 | 1/2 | 5~150万円未満 |
4プロセス以上 | 150~450万円以下 |
プロセスとは?
IT導入補助金を活用してマネーフォワードなどの業務ソフトを導入する際、プロセスという聞き慣れない言葉が出てきます。これは補助金の対象になるソフトの機能区分のようなもので、導入するソフトがどの業務をカバーしているかを示すために使われます。IT導入補助金では、導入するITツール(ソフトウェア)が担う業務を以下のように分類しています。この分類を「業務プロセス」と呼びます。

出典:IT導入補助金
1プロセス以上のソフトウェアを導入する場合の例
たとえば、マネーフォワードのようなクラウド会計ソフトを導入する場合、「P-04:会計・財務・経営」に該当するため、1プロセス導入と見なされます。
導入するソフトウェア | 該当プロセス | カウントされるプロセス数 |
マネーフォワードクラウド会計など | 会計・財務・経営(P-04) | 1つ |
➤合計プロセス数:1つ
4プロセス以上のソフトウェアを導入する場合の例
以下のように、異なる業務プロセスに該当する複数のソフトを組み合わせて導入すると、「4プロセス以上」となり、補助上限額も引き上げられます。
導入するソフトウェア | 該当プロセス | カウントされるプロセス数 |
原価管理システム(例:REVIEW-Ⅲ) | 業務固有(P-06)、販売支援(P-01) | 2つ |
マネーフォワードクラウド会計 | 会計・財務・経営(P-04) | 1つ |
顧客管理システム(例:マネーフォワードCRM) | 顧客対応(P-01)、総務・人事(P-05) | 2つ |
➤合計プロセス数:5つ
※Zoomなどの「汎用ツール(P-07)」はプロセス数にカウントされず、補助対象にもなりませんのでご注意ください。
補助金額とプロセス数の関係
導入するプロセス数に応じて、IT導入補助金の補助上限額が変わります。
プロセス数 | 補助上限額(通常枠の場合) |
1〜3プロセス | 最大150万円未満 |
4プロセス以上 | 最大450万円まで |
自分が導入したいソフトが何プロセスに該当するのかは、IT導入補助金の公式サイト「ITツール検索」で簡単に確認できます。
【検索】
IT導入補助金における「プロセス」とは、ソフトウェアが対応している業務の種類を指します。たとえば、会計、人事、販売支援などがそれにあたります。補助金の対象となるには、1つ以上のプロセスに対応している必要があり、対応プロセスが4つ以上になると補助上限額が引き上げられます。
ただし、Zoomのような汎用的なツールは補助対象外となるため注意が必要です。導入を検討しているソフトが補助対象かどうかを確認するには、IT導入補助金の公式サイトにある「ITツール検索」の活用が便利です。自社に合ったツール選びのためにも、事前確認をおすすめします。

1プロセス以上保有するマネーフォワードを導入した場合
最大50%補助されます。
通常価格:200万円
補助額:100万円
自費負担:100万円
インボイス枠インボイス対応類型:導入費用の2/3~4/5が補助される
「インボイス枠インボイス対応類型」は、インボイス制度に対応した会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、PC・ハードウェア等を導入し労働生産性の向上をサポートする枠です。
| 補助対象 | 機能要件 | 補助率 | 補助額 |
インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフト | クラウド利用料(最大2年分) ソフトウエア費 導入関連費 | 会計・受発注・決済のうち1機能以上 | 3/4以内 | 350万円のうち50万円以下 |
会計・受発注・決済のうち2機能以上 | 2/3以内 | 350万円のうち50万円超〜350万円以下 |
ハードウェア類 | PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機 | 左記ITツールの使用をサポートするもの | 1/2以内 | 10万円以下 |
参考:「IT導入補助金インボイス枠インボイス対応類型」
小規模事業者が「インボイス対応類型」で1機能以上保有するマネーフォワードを導入した場合
最大80%補助されます。
通常価格:60万円
補助額:48万円
自費負担:12万円
ステップ3:IT導入支援事業者に依頼して申請
最後に、導入したいマネーフォワードを扱うIT導入支援事業者に依頼して申請を進めましょう。
具体的には以下の流れになります。
1.マネーフォワードを取り扱うIT導入支援事業者に依頼
IT導入補助金を利用してマネーフォワードを導入したい旨を伝えサポートを依頼する
2.交付申請の準備
以下の3つの手続きを実施する
- gbizIDプライムアカウントの取得
- SECURITY ACTION宣言の実施
- みらデジ経営チェックの実施
3.申請マイページを開設
IT導入支援事業者から「申請マイページ」への招待を受ける
4.申請マイページに交付申請情報を入力
「基本情報」「財務情報」「経営情報」の入力と必要書類の添付を行い、「IT導入支援事業者情報」および「ITツール情報」を入力してもらう。
5.交付申請
入力した交付申請情報を確認した後に本人確認を行い事務局へ提出する
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