【短期の融資を受けたい方へ】短期融資の利用方法を目的別で解説!

急な資金調達が必要になった方へ向けて、短期融資の選び方や注意点を解説しています。 この記事を参考に、最適な融資先を見つけて資金調達を乗り切るようにしてください。
井上 雅也

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短期融資の利用方法を目的別で解説!

この記事を監修した専門家

監修専門家: 井上卓也行政書士

井上 卓也

代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。

慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。 『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。 リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

短期融資とは

短期融資とは、比較的短期間での返済が求められる資金調達手段です。

返済は一般的に1年以内、金融機関によっては2~3年程度の短期間で返済が設定されています。

短期融資は、急な資金繰りの対処に利用されることが多く、ビジネスの運転資金や個人の急な出費に対応するために利用されています。

短期融資と長期融資の違い

短期融資と長期融資の主な違いは、返済期間と金利の設定にあります。

短期融資は、1年以内の返済が基本であり、金利が高めに設定される傾向があります。

一方で長期融資は返済期間が数年から数十年に及び、金利は短期融資に比べて低めです。

短期融資は急な資金需要に対応するために迅速に利用できるのに対し、長期融資は大規模なプロジェクトや設備投資、住宅や車のローンなどに向いています。

短期融資の主な種類

短期融資には主に2つの種類に分類されます。以下でその種類の詳細をまとまたのでご覧ください。

  • ビジネス向け短期融資
  • 個人向け短期融資

ビジネス向け短期融資

1つ目はビジネス向けの短期融資です。ビジネス向けの短期融資の中にも種類がいくつかあり、下記のように分類されます。
【ビジネスローン】
事業資金の利用を目的とした開業資金、運転資金、設備資金などを目的として利用される

メリットデメリット
・審査基準が緩やか
・当日〜1週間以内に融資が受けられる
・担保、保証人無しでも利用可能
・高金利(1%〜14%)
・借入限度額が低い
・将来的な信用情報に影響が出る可能性

【つなぎ融資】
急に資金が必要になったときや、入金先の遅延などで、一時的に資金が必要になった際の運転資金を目的で受けられる融資
売掛債権(相手方との取引で発生した金銭取引。いわゆるツケのこと)を売却して資金を調達する方法

メリットデメリット
・資金繰りの改善
・状況を立て直せる可能性
・高金利(1%〜18%)
・手数料がかかる
・取り扱いのない金融機関がある


【売掛金ファクタリング】
売掛債権(相手方との取引で発生した金銭取引。いわゆるツケのこと)を売却して資金を調達する方法

メリットデメリット
・手続き〜入金までが短い
・信用情報に影響がない
・赤字や税金滞納時にも利用可能
・手数料がかかる
・分割で返済できない
・事務手続きや相手方の承諾が必要

このように、ビジネス向けの短期融資にはいくつか条件があります。

すぐに資金が手に入る反面、金利や手数料、信用情報にも影響が出る可能性があるので、利用するときは慎重に判断しましょう。

個人向け短期融資

ビジネス向けの融資だけではなく、個人向けの短期融資も存在します。下記でその一覧をまとめました。
【カードローン】
銀行などが提供する個人向けの融資サービス

メリットデメリット
・使い道が自由
・担保、保証人が不要
・タイミングで借入や返済可能
・高金利(1.5%〜15%)
・支払い総額が増える可能性
・借りすぎる危険性

【給与前払いサービス】
給料日前に任意のたあいミングで給与を受け取れる

メリットデメリット
・在籍確認等の審査がない・手数料が高い(最低でも15%〜20%)
・生活に支障が出る可能性

【消費者金融からの借入】
主に貸金業者からお金を借りる

メリットデメリット
・返済の自由度が高い
・即日で利用できる
・借入限度額は年収の1/3まで
・高金利(3%〜18%)

個人向け融資では、上記の方法で融資を受けることができます。

今回紹介したさまざまな手段の中からメリット・デメリットを考慮した上で、融資を受けるようにしましょう。

短期融資を受ける4つの注意点

ここでは実際に短期融資を受けるときの4つの注意点をご紹介します。

  • 契約内容等をよく確認しない
  • 必要書類の提出期限を守らない
  • 1回あたりの返済額を把握しない
  • 融資を断られるリスクを考慮しない

契約内容をよく確認しない

短期融資を受ける注意点の1つ目は、契約内容をよく確認しないことです。

契約内容には、返済期間や金利といった重要な事項が掲載されています。

契約内容の記載を確認せずに融資を受けてしまうと、金利などの影響で経済状況や経営状況が悪くなる可能性があります。

そうならないためにも、返済期間、金利といった重要な事項をよく確認するようにしてください。

必要書類の提出期限を守らない

2つ目は必要書類の提出期限を守らないことです。必要書類がない場合は大丈夫ですが、特にビジネス目的の短期融資を受ける場合は書類が必要となる場合が多いです。

提出期限に遅れてしまうと、本来借りたかった期間にお金を受け取れなくなってしまいます。

短期融資を受ける前に、必要な書類がないかよく確認するようにしましょう。

どの書類が必要なのか曖昧な場合や、わからないことがある場合は、短期融資を受ける予定の機関に前もって聞いておくと、スムーズに審査を受けることができます。

1回あたりの返済額を把握しない

3つ目は1回あたりの返済額を把握しないことです。急にお金が必要になって焦ってしまいますが、これから返す予定のお金をしっかりと把握しておくことが重要です。

どのくらいの金額であれば、無理なく返済ができるのかをチェックすることで、滞納や未払いに陥る可能性が下がります。

ご自身の収入を踏まえた上で判断するようにしましょう。

融資を断られるリスクを考慮しない

4つ目は融資を断られるリスクを考慮しないことです。融資はどんな人でも受けれるものではないので、条件や状況によっては融資を断られるリスクもあります。

そういったリスク回避のために、前もって融資を受けるところをいくつかリストアップしておきましょう。

これにより必要なタイミングで融資を受けれる可能性が高まります。しかし、どの融資先でも断られてしまう方も中にはいるでしょう。

そんな方は、まず自分の信用情報を見直したり、残っている返済がないか確かめることをおすすめします。

失敗しない短期融資の選び方

注意点を踏まえた上で、次は失敗しない短期融資選の選び方をご紹介します。

  • 金利を比較する
  • 融資を受ける条件
  • 目的に応じて選ぶ

金利を比較する

失敗しない選び方の1つ目は、金利を比較することです。金利は借入額によってどれだけ利息がかかるかが決まる重要な項目です。

仮に変動金利の短期融資を選択した場合、現在の金利よりもっと金利が上がる可能性もあるため、将来的なリスクを踏まえた上で選ぶようにしましょう。

融資を受ける条件

2つ目は融資の条件を踏まえて選ぶ方法です。融資の種類のよって、審査が厳しかったり、条件をいくつか設けているところもあります。

あらかじめ条件や審査基準を調べておき、自分の収入や信用情報に合わせた融資を受けるようにしましょう。

一方で、審査基準が緩い場合や、条件が少ない融資先は金利が高いなどのデメリットがある可能性が高いので、慎重に選択するようにしてください。

目的に応じて選ぶ

3つ目は目的に応じて選ぶ方法です。急にお金が必要となった場合でも、その目的は多岐にわたります。

医療費を用意しないといけないケースや、致命的な損害を受けた住宅・車に必要なケース。ビジネスにおいては事業の運転資金が追加で必要になるケースも考えられます。

さまざまな目的に対して、カードローンやビジネスローンなど、目的沿った融資を適切に受けると、返済における負担軽減に繋がります。

自分に合った融資を選ぶ時のチェックリスト

自分に合った短期融資を選ぶために、以下の項目をチェックしておきましょう。

  1. いつまでに資金調達が必要か確認する
  2. 審査に落ちた場合も想定して第二候補の融資先も考えておく
  3. 自分の過去の返済状況を確認し、信用情報もできるだけ確認しておく
  4. 金利や審査基準、融資の条件を踏まえ、無理なく返済できる融資を探す
  5. 資金が必要な期日をもとに、短期融資の種類を選ぶ(例.緊急性が高い場合は即日融資、比較的低い場合は申請型の融資等)

このチェックリストでは、最低限確認しておきたい項目をまとめたので、ぜひ活用して冷静に融資先を見つけるようにしてください。

急な資金調達を乗り切るために必要な2つのこと

資金調達する期間に余裕があれば判断できますが「今日明日でお金が必要になった......」という方もいますよね。

そんな方へ向けて、ここでは急な資金調達を乗り切るために必要なことを2つに分けて解説しています。

  • 即日融資の活用方法
  • 審査がない融資を受けるリスク

即日融資の活用方法

1つ目は即日融資の活用方法についてです。急な資金調達をするときに、即日融資は名前の通り申し込んだ日に融資が受けられます。

ですが即日で借りれるからといって、無計画に借りないようにしましょう。

直近で必要になる最低限の金額を確認し、その場しのぎとして利用するようにしましょう。

最低限必要な資金を調達できたら、比較的金利の低い融資を受けて経済状況を立て直していくことがおすすめです。

審査がない融資を受けるリスク

2つ目は審査がない融資を受けるリスクについてです。審査がない融資は即日融資に多い傾向にありますが、金利が特に高く、返済が難しくなる可能性があります。

短期的に見れば即日で審査がないところが心強いですが、長期で見ると金利によって返済額が多くなるケースがほとんどです。

即日融資と同様に、最低限の金額で融資を受け、なるべく短期間で返済していくのがよいでしょう。

そうすると、長期的に見た金利や返済におけるコストを抑えることができます。

【まとめ】短期融資を活用して急な資金調達を乗り切ろう!

今回は短期融資の概要や種類、失敗しない選び方や融資を受けるときの注意点を解説しました。

急な資金調達が必要になる場面はよくありますが、事前にリスクを把握しつつ融資を受けることで、返済のコストを減らす工夫ができます。

また、融資の条件や審査基準を比較検討すると、自分にあった融資先がきっと見つかります。

この記事を参考に短期融資を使いこなして、急な資金が必要になった場面でも焦らずに対応しましょう。

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