店舗改装に使える国の補助金・助成金は?
店舗改装に使える国の補助金・助成金は以下4つです。
- 事業再構築補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 業務改善助成金
- 受動喫煙防止対策助成金
本コラムではそれぞれの制度に概要と活用事例をご紹介します。
補助金を活用すれば、コストを抑えて店舗改装ができます!本コラムでは、店舗改装に際に使える国の補助金・助成金を4つご紹介します。活用事例や申請に必要な書類なども紹介するので、店舗改装をご検討中の方はぜひ参考にご覧ください。
店舗改装に使える国の補助金・助成金は以下4つです。
本コラムではそれぞれの制度に概要と活用事例をご紹介します。
「事業再構築補助金」は、新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国内回帰またはこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する、中小企業等の挑戦を支援する制度です。
申請者は「今まではどんな事業をやっていて、これから何をするのか」等を書く事業計画書を作成し、決めた審査項目に沿って審査されます。
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以下、新市場進出、事業・業種転換の一例です。
日本料理店が新たにオンラインの料理教室を始める。
日本料理店から焼き肉屋に事業を変える。
【申請必須要件】
【補助対象者】
業種 | 従業員数 |
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 常時使用する従業員の数5人以下 |
宿泊業・娯楽業 | 常時使用する従業員の数20人以下 |
製造業その他 | 常時使用する従業員の数20人以下 |
補助額は枠と従業員数によって、補助率は企業規模と大規模賃上げの有無によって異なります。
以下、「成長枠」の場合の補助額・補助率です。
従業員数 | 補助額 |
20人以下 | 100万円~2,000万円 |
21~50人 | 100万円~4,000万円 |
51~100人 | 100万円~5,000万円 |
101人以上 | 100万円~7,000万円 |
企業規模 | 補助率 |
中小企業 | 1/2(大規模な賃上げ※を行う場合2/3) |
中堅企業 | 1/3(大規模な賃上げ※を行う場合1/2) |
「事業再構築補助金」の補助対象経費項目は全部で11つありますが、店舗改装費用に該当するものは次の3項目です。
建物費
具体例
※一時移転に係る経費は補助対象経費総額の1/2を上限として認められます。
その場合補助事業実施期間内に店舗改修や大規模な設備の入替えを完了し、貸店舗等から退去することが必要になります。
外注費
具体例
機械装置・ システム構築費
具体例
12回公募で申請できる枠は以下3枠です。
「事業再構築補助金」13回公募はいつから?スケジュールを予想してみた!
以下、12回公募の申請に必要な書類です。
※直近の確定申告書第一表及び所得税青色申告決算書の控え (白色申告の場合は直近の確定申告書第一表及び収支内訳書の控え)
※第12回公募参考
「事業再構築補助金」は4項目と、満たすとポイントが与えられる加点項目で審査されます。
4項目につき5点ほど内容が記載されているため、実際には多くの観点から審査されることになります。
本コラムでは追加項目についての解説は割愛します。
詳細は12回公募要領の45ページをご覧ください。
(1)政策点
(2)事業化点
(3)再構築点
(4)補助対象事業としての適格性
※公募要領の「補助対象事業の要件」の内容は枠ごとに異なります。
「事業再構築補助金」に申請する際のポイントは以下3点です。
(1)すべての申請要件を満たす
「事業再構築補助金」の申請要件をすべて満たすがチェックしましょう。
申請要件は応募する補助枠(例、通常枠)と、選ぶ事業再構築の種類(例、新分野展開)によって異なりますが、以下3つの要件は全枠です。
「新分野展開」で「成長枠」に申請する場合
共通の申請要件3点+「新分野展開」の要件4点+「成長枠」の要件+2点をすべて満たす必要がある
(2)簡潔で具体的な事業計画書を作る
審査員が読んですぐに理解できる「簡潔で具体的な事業計画書」を作成する必要があります。
そのために以下4点に注意しましょう。
(3)記載する数字の根拠を明確に示す
事業計画書には、以下の項目等で数字を示すことになります。
申請者はここで可能な限り「正確な数値」を記載する必要があります。
・収益計画
・補助事業で取得する主な資産額
・補助事業の将来性・市場規模・マーケットでの優位性 等
主に飲食店をテナントとする不動産賃貸業。
コロナの影響でインバウンド客が激減、テナントはすべて撤退して売上が半減した。
そのため、専門鮮魚店と連携して回転寿司事業に進出。
「事業再構築補助金」を活用し店舗改装への投資を行った。
「事業再構築補助金」不採択理由をまとめてみた!
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「事業再構築補助金」事業化状況報告はいつまでに提出?
「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。
従業員5名以下の飲食店等、業種によっては補助金名のとおり小規模事業者でも活用できる点がポイントです。
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商工会・商工会議所の支援を受けながら行うという特徴があります。
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個人事業主の場合は以下の要件が必須になります。
業種 | 従業員数 |
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 常時使用する従業員の数5人以下 |
宿泊業・娯楽業 | 常時使用する従業員の数20人以下 |
製造業その他 | 常時使用する従業員の数20人以下 |
店舗改装に活用できる補助金額は最高で250万円です。
枠ごとに補助率・補助上限額が異なります。
補助上限額は、「通常枠」の場合は50万円、それ以外の枠の場合は200万円ですが、免税事業者の方が適格請求書発行事業者になることで「インボイス特例※」が適用された場合は上限額が+50万円が上乗せされます。
2021年9月30日から2023年9月30日の属する課税期間で一度でも免税事業者であった、または免税事業者であることが見込まれる事業者のうち、適格請求書発行事業者の登録が確認できた事業者であること。
ただし、補助事業の終了時点でこの要件を満たさない場合は、特例は適用されません。
詳しくはガイドブックの7ページをご覧ください。
「小規模事業者持続化補助金」の補助対象経費項目は全部で10つありますが、店舗改装費用に該当するものは次の3項目です。
店舗改修を自分で行う場合の費用は「機械装置費」、自社では実施困難な店舗改装を行うため業者に依頼する場合は「委託・外注費」になる点に注意しましょう。
機械装置等費
設備処分費
委託・外注費
「小規模事業者持続化補助金」の申請に必要な主な書類(個人事業主が電子申請する場合)は以下の6つです。
提出書類は申請枠や申請方法(電子申請または郵送申請)によって異なります。
詳細はガイドブックの9ページでご確認ください。
申請手続きから入金までの期間は1年程度かかる可能性があります。
「小規模事業者持続化補助金」は、提出された申請内容について外部有識者等により審査されます。
以下、審査のポイントの一部です。
これらの項目に加え、満たすとポイントが与えられる加点項目で審査されます。
審査のポイントを踏まえた「経営計画書兼補助事業計画書」を作成します。
「小規模事業者持続化補助金」は審査によって評価の高い案件から順に採択されるので、可能な限り加点項目も満たすようにしましょう。
審査のポイントや加点項目についてはガイドブックの11ページでご確認ください。
「小規模事業者持続化補助金」に申請する際のポイントは次の2点です。
店舗改装を業者に依頼せず、備品・資材等を自分で購入して改装を行う場合は、「機械装置等費」として申請します。
たとえば、食品サンプルの棚を設置する際に自分で必要な備品などを購入し、取り付ける場合は「機械装置等費」を活用できます。
購入した製品の見積書や領収書は申請の際に必要になるため必ず保管しましょう。
補助事業の中で「自社では実施困難な店舗改装を行う場合」は「委託・外注費」として申請します。
「委託・外注費」に当てはまらない経費もあるので事前に確認しておきましょう。
「委託・外注費」にならない経費 | 例 |
補助事業で取り組む販路開拓や業務効率化に結びつかない工事 | ・単なる店舗移転を目的とした解体・建設工事 ・住宅兼店舗の改装工事における住宅部分 等 |
従業員5人で営む飲食店。
「小規模事業者持続化補助金」を活用して新しい調理機器や導線の見直し等厨房を大々的に改装した。
厨房の作業の導線改善と、調理器具の導入によって作業時間短縮されたことで、より多くの顧客の受け入れが可能に。
事業後1ヶ月で売り上げが増えた。
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【持続化補助金】商工会に入ってなくても申請可能?
「業務改善助成金」は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げ、生産性向上に資する設備投資などを行った場合に、その設備投資などにかかった費用の一部を助成する制度です。
「業務改善助成金」は、生産性向上に資する設備投資が助成の対象となります。
店舗改装については、その工事が生産性向上につながるものであれば助成対象に含まれる可能性があります。
たとえば、作業効率を改善するためのレイアウト変更や、新しい設備を導入するための改装がこれに該当します。
しかし、単に美観を整えるための改装工事は対象外となることがあるのでご注意ください。
「業務改善助成金」は、補助額最大600万円、補助率最大90%です。
助成上限額と助成率は賃上げの金額と従業員数によって助成額は変動します。
参考:事業改善助成金パンフレット
以下3つの要件を満たしている方は申請資格があります。
1.労働保険に加入している
労働保険とは、労災保険と雇用保険を合わせたものです。
さらに、申請には解雇や賃金の引き下げなど、不交付の理由となる事由がないことも条件となります。
2.従業員への給与支払い実績が3ヶ月以上ある
申請には、申請日から過去3ヶ月以上の給与支払い実績があることが3つ目の条件です。
給与支払い実績が3ヶ月未満の場合、その労働者は対象に含めることができません。
3.対象事業所の最低賃金が地域別最低賃金より+50円以下
業務改善助成金の申請要件の一つに、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であることが含まれます。
たとえば、2024年11月現在、東京都の地域別最低賃金は1,163円です。
したがって、事業場内最低賃金が1,213円(1,163円+50円)を超える場合、助成金の申請対象外となります。
「受動喫煙防止対策助成金」は、喫煙専用室や指定たばこ専用喫煙室の設置・改修などにかかる工費、設備費、機械装置費などを対象としています。
助成率 | 助成上限額 |
主たる産業分類が飲食店である事業者:対象経費の2/3 上記以外の事業者:対象経費の1/2 | 最大100万円 |
申請対象となる事業主は、次の条件をすべて満たす必要があります:
弊社では補助金の申請サポートをしております!
サポートさせていただき見事採択された方々のお喜びの声をご紹介します。
「簡単な内容を伝えただけで、立派な書類に仕上げていただきました。急な変更にもすぐ対応してくれて、とても満足です!」
「電話やメールで手続きが完了するので非常に楽でした!LINEでも相談できる気軽さもよかったです。」
「必要な情報を渡すだけで専門家がすべて対応してくれます!リアリゼイションのマニュアルを活用すれば、必要なところを穴埋めするだけで書類ができますし、とにかく時間が浮きました。」
補助金を受給するには、申請をして採択される必要があります。
種類によっては非常に競争率が高く、「事業再構築補助金」の直近の公募では採択率が27%と低採択率になりました。
採択の鍵を握るのは専門的なサポート!
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