政府は3月31日に「異次元の少子化対策」のたたき台となる政策を発表。
以前からささやかれていた「児童手当」について、拡充を行う方針です。
現段階で拡充の内容は、所得制限の撤廃、対象者を18歳まで延長、多子世帯への増額が盛り込まれる見込みです。
【児童手当増額!】異次元の少子化対策で子ども3人月10万円給付金も?具体的な内容や開始時期は?
政府は児童手当の所得制限撤廃や対象を18歳まで引き上げるなど拡充を行う方針で調整に入りました。子ども3人で月10万円とは?
「児童手当」の増額!子ども3人で月10万円って?
現段階で、検討されている「児童手当」の拡充内容は下記の3つです。
- 「児童手当」の所得制限の撤廃
- 支給対象年齢を18歳まで引き上げ
- 多子世帯の支給増額
それぞれ具体的な内容は、公表されていませんが、今後、財源の議論と併せて検討し、6月に発表される「骨太の方針 2023」 までに結論を得るとのことです。
この中で3.多子世帯の支給増額について、増額の金額については公開されていませんが、自民党では、子ども3人であわせて「月10万円超」となる増額の案が出ています。
■多子世帯の支給増額の案(自民党)
支給額 | |
第1子 | 15,000円 |
第2子 | 3万円 |
第3子 | 6万円 |
■現在の支給額
児童の年齢 | 支給額 |
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上 小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
「児童手当」拡充はいつから?
2024年10月からを予定されています。
子ども3人で「月10万円」が叶う可能性は高い?
「月10万円」という具体的な金額については自民党案ですが、現段階で「多子世帯の増額」は政府が発表する「少子化対策たたき台」に盛り込まれています。
政府は、児童手当の拡充をはじめとする子育て支援を「異次元の少子化対策」と位置付けており、ここから3年間を「少子化対策」の強化期間としています。
財源の確保が懸念されますが、3月中に自民党案で出た「出産費用」の保険適用化が3月末の「たたき台」に盛り込まれていたことを考えると、「3人の子どもで月10万円」への増額が決定する可能性も十分にあります。
現在(令和5年10月)の「児童手当」の内容は?
「児童手当」とは、子どもを扶養している保護者に対し、子どもが中学校卒業まで月額10,000円~15,000円を支給される手当です。
対象者
中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している保護者
支給額
■児童1人当たりの支給額/月額
所得制限(2023年10月現在)
令和4年10月以降、児童を養育する保護者の所得が以下表の(2)所得上限限度額以上である場合、「児童手当」支給の対象外となります。
なお児童を養育している方の所得が以下表の(1)所得制限限度額以上、(2)所得上限限度額未満の場合は、特例給付として月額一律5,000円が支給されます。
扶養親族等の数 | (1)所得制限限度額 | (2)所得上限限度額 | ||
所得制限限度額 (万円) | 収入額の目安 (万円) | 所得上限限度額 (万円) | 収入額の目安 (万円) | |
0人 (前年末に児童が生まれていない場合等) | 622 | 833.3 | 858 | 1071 |
1人 (児童1人の場合等) | 660 | 875.6 | 896 | 1124 |
2人 (児童 1人 + 年収103万円以下の配偶者の場合等) | 698 | 917.8 | 934 | 1162 |
3人 (児童2人 + 年収103万円以下の配偶者の場合等) | 736 | 960 | 972 | 1200 |
4人 (児童3人 + 年収103万円以下の配偶者の場合等) | 774 | 1002 | 1010 | 1238 |
5人 (児童4人 + 年収103万円以下の配偶者の場合等) | 812 | 1040 | 1048 | 1276 |