2024年最新「二重窓補助金」窓・ドアのリノベに200万円補助!
このコラムを読んで分かること
・2024年度の「二重窓補助金」の昨年度との変更点
・2024年度の「二重窓補助金」の補助額や補助対象工事等の概要
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2024年度「二重窓補助金」とは?
「二重窓補助金」(正式名称「先進的窓リノベ2024事業」)は、断熱窓への改修を促進し既存住宅の省エネ化を促す事業のことです。
本補助金の活用で二重窓やドアの改修費用が最大200万円まで補助されます。
昨年度も実施された「二重窓補助金」ですが、今年度は以下4つの変更点があります。
(1)1窓ごとの補助額が変更された
(2)ドアの断熱改修が補助対象に追加された
(3)カバー工法とはつり工法の補助額が分離された
(4)着工済み(令和5年11月2日以降)のリフォームも対象になった
(1)1窓ごとの補助額が変更された
「二重窓補助金」の補助対象工事は大きく4種類ありますが、その中の内窓設置の補助額が減額、カバー工法が増額されました。
出典:「二重窓補助金」公式サイト
(2)ドアの断熱改修が補助対象に追加された
昨年度は窓とドアの断熱改修をする場合には、窓は「二重窓補助金」、ドアは「こどもエコすまい事業」にそれぞれ申請する必要がありましたが、今年度は窓とドアの改修工事をする場合、「二重窓補助金」のみの申請で可能になりました。
これにより「家全体の省エネ化」がしやすくなりました。
(3)カバー工法とはつり工法の補助額が分離された
出典:「二重窓補助金」公式サイト
「外窓交換」と「ドア交換」のカバー工法とはつり工法の補助額が分離されました。
【カバー工法】
既存枠を残して新たな窓・ドアに交換
【はつり工法】
既存枠を取り除き新たな窓・ドアに交換。
(4)着工済み(令和5年11月2日以降)のリフォームも対象になった
令和5年11月2日以降に着工したリフォームであれば「二重窓補助金」に申請できるようになりました。
2024年度「二重窓補助金」の概要
補助対象となる方
以下(1)(2)を満たす方が、補助対象者となります。
(1) 登録事業者(※)と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること
※補助対象者に代わり交付申請の手続きを行い、補助金の交付を受け、交付された補助金を補助対象者に還元するものとして事務局に登録された施工業者等をいいます。
(2) 窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること
■所有者等について
・住宅を所有する個人またはその家族
・集合住宅等の管理組合・管理組合法人
・戸建てやマンションを賃貸で借りている人
・住宅を所有し、人に貸し出している個人または法人
補助額
工事内容に応じて定額です。
最大200万円/戸ですが、合計補助額が5万円未満の場合は申請できません。
対象となるリフォーム工事の補助額の合計が補助額として算定されます。
■注意点
・ガラス交換は1枚あたりの補助額
・ドアについているガラスだけの交換は改修の対象外
・内窓設置、外窓交換 (カバー工法・はつり工法)は、施工箇所1箇所あたりの補助額
ガラス交換
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
内窓設置
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
外窓交換(カバー工法)
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
外窓交換(はつり工法)
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
ドア交換(カバー工法)
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
ドア交換(はつり工法)
出典:「二重窓補助金」公式サイト
出典:「二重窓補助金」公式サイト
補助対象
窓(ガラス・サッシ)・ドアの断熱改修工事
※熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの等、一定の基準を満たすもの。
■熱貫流率(Uw値)とは?
窓や壁などの部材がどれだけ熱が伝わりやすいかを示す指数です。
数値が小さいほど熱が伝わりにくく断熱性に優れており、数値が大きいほど窓から失われる熱が多いことを示しています。
補助対象となる工事
住宅の所有者(法人を含む)、居住者または管理組合・管理組合法人が、リフォーム事業者に工事を発注し、工事請負契約をして実施するリフォーム工事。
工事内容は以下の通りです。
出典:「二重窓補助金」公式サイト
交付申請期間
令和6年3月下旬~遅くとも令和6年12月31日
※補助額の上限に達した時点で申請期間が終了
交付申請の予約
予約提出期間内であれば、工事着手後に補助金の交付申請の予約可能
■予約提出期間
令和6年3月下旬~遅くとも令和6年11月30日(予定)
改修後の窓の性能
「二重窓補助金」では改修後の熱貫流率(Uw値)の値が1.9以下になります。(中高層集合住宅(マンション)以外の外窓交換カバー工法のみ2.3)
申請手続きの流れ
「二重窓補助金」の申請は登録事業者(工事を依頼する業者)が行うので、住宅所有者は申請の必要がありません。
住宅所有者はまず「二重窓補助金」の公式サイトや業者のホームページ等で登録業者を探し、改修を依頼します。
👉登録業者を公式サイトから検索する!
(1) 改修を依頼する登録業者と工事請負契約をする
(2) 必要な書類を登録業者に提出する
(3) 登録業者が事務局に交付申請をする
(4) 事務局から登録業者に交付決定通知が届き、工事完了後補助金が合交付される
(5) 改修後に住宅所有者に、登録業者から補助金分が還元される
「二重窓補助金」は「子育てエコホーム支援事業」と併用可能!
住宅の省エネ化を支援する「住宅省エネ2024キャンペーン」には「二重窓補助金」の他に「子育てエコホーム」「給湯省エネ補助金2024事業」があります。
これらは場合によっては併用することができます。
■子育てエコホーム支援事業
育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援する事業
「子育てエコホーム支援事業」の最新情報をチェックする!
■給湯省エネ補助金2024事業
高効率給湯器の導入支援する事業
「給湯省エネ補助金2024事業」の最新情報をチェックする!
「子育てエコホーム支援事業」の基準値は低い
二重窓の改修は「二重窓補助金」「子育てエコホーム支援事業」どちらでも可能です。
ただし、この2つでは断熱性のレベルを表す熱貫流率(Uw値)の基準値が違います。
「二重窓補助金」の方が基準値が高く「子育てエコホーム支援事業」の方が低いので、たとえば、「二重窓補助金」で基準値以下でも「子育てエコホーム支援事業」で申請できる場合もあります。
「子育てエコホーム支援事業」の基準値
出典:「子育てエコホーム支援事業」の公式サイト
違う窓なら併用可!
違う窓に「二重窓補助金」「子育てエコホーム支援事業」がそれぞれ使えます。
「台所の窓とリビングの窓を改修したい」等違う箇所の窓を改修する場合、「子育てエコホーム支援事業」と「二重窓補助金」を
いかなる窓・ガラスであっても、同一の窓について複数の事業に申請を行うことはできません。
また、同じ開口部に複数の製品(「内窓」と「外窓」等)を設置しても、両事業を通じて、一つの製品にのみ補助を申請できます。
出典:「子育てエコホーム支援事業」
■活用事例
「台所の窓とリビングの窓を改修したい」等違う箇所の窓を改修する場合。
台所の窓に「子育てエコホーム支援事業」、リビングの窓に「二重窓補助金」を使う。
併用の際の注意点
「子育てエコホーム支援事業」の対象となるリフォーム工事は以下の8つです。
■必須の工事
(1)開口部の断熱改修
(2)外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
(3)エコ住宅設備の設置
■任意の工事
(4)子育て対応改修
(5)防災性向上改修
(6)バリアフリー改修
(7)空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
(8)リフォーム瑕疵保険等への加入
(1)~(3)の必須の工事
単独で「子育てエコホーム支援事業」に申請が可能です。
3つのうちいずれかに該当している改修が必要です。
(4)~(8)の任意の工事
(1)~(3)の必須の工事と同時にできる工事です。
「二重窓補助金」または「給湯省エネ補助金2024事業」を申請する場合は、(1)~(3)は必須の工事をしたことになり、(4)~(8)は任意の工事もできます。
窓やドアの改修の他に家のリフォームをしたい方は、この2つの補助金の併用をおすすめします。
■活用事例
「二重窓補助金」で窓のリノベをし、「子育てエコホーム支援事業」でバリアフリー改修をする。
詳細は「子育てエコホーム支援事業」の公式サイトをご覧ください。
自治体との併用は可能?
国費が充当されているものを除き、「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業」との併用が可能です。
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