休職者のリスキリングを支援。賃金の8割を給付で検討

厚生労働省は休職して無給で教育訓練を受ける会社員らに、最大で賃金の8割を給付する案を提示。対象者などの具体的な条件を紹介します!
横山 紗季

公開日:

更新日:

リスキリング

学び直し中、賃金8割を給付

厚生労働省は、在職者が仕事を休んで教育訓練を受ける際の生活支援策として、新たな給付制度を導入する方針です。

この制度では、失業手当と同水準となる賃金の8~5割が給付されることとなり、これによりリスキリング(学び直し)を促進する狙いがあります。

政府が6月に閣議決定した「骨太の方針」に基づいて提示されており、教育訓練を受ける働き手の生活を支えることを目的としています。

出典:毎日新聞|「「休職で教育訓練」最大で賃金8割給付 厚労省が学び直し支援案」はこちら

リスキリングとは

リスキリングとは、現在の職業で必要とされるスキルの変化に適応するために、新たに必要スキルを獲得することを指します。

在職中の場合、教育訓練に専念したくても有給で休暇をとることが難しく、働き手が離職せざるを得ないケースがあるとされています。

休職中のリスキリング支援の給付額

  • 給付期間:最大150日間
  • 給付額:賃金の80~50%(60~65歳未満は80~45%)
  • 日額の下限:2,746円
  • 日額の上限:最大16,980円※年齢により異なります


休職中のリスキリング支援の対象者

対象となるのは雇用保険の加入期間が5年以上で、休職して集中的に学び直すことを希望する方々です。
離職者や雇用保険未加入者には、教育訓練費と生活費を融資する制度も開始される予定です。

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まとめ

経済産業省による「令和5年度補正予算案の事業概要 (PR資料)」には、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」について盛り込まれています。

目的は「構造的な賃上げの実現に向けて、リスキリング及び企業間・産業間の労働移動の円滑化を一体的に進め、持続的な成長と分配の好循環の達成を目指す」とあげられており、スキルアップやキャリアアップを目指す人々の選択肢が広がることが期待されます。

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